薪棚増設 前編

現在使っている薪棚は、我が家の使用頻度(夜間だけ)で2年分の薪を保管できますが、薪の入手が不安定なときもあり、収穫できる時に収穫してそれを保管するため、薪棚増設に着手しました。


ただ設置スペースの都合上現状の薪棚と同じものを追加できないため、1年分の薪を保管できるサイズで製作しやっと完成したので、作業をまとめたいと思います。

完成した薪棚はこんな感じです。

完成した薪棚増設分


この前編では、下記の全行程の内、①〜④をまとめます。


 <全行程>

 ①設計

 ②材料購入

 ③カット、塗装

 ④基礎作り

 ⑤柱、桁組み立て

 ⑥波板取り付け

 ⑦雨樋取り付け

 ⑧筋交い取り付け

 ⑨床材、棚取り付け


①設計

設計にはじっくりと時間をかけて、デザインとサイズを計画し、それを手描きの図面に描きながら、案を練っていきます。


全体のサイズ的には、薪棚の幅は現状と同じ、奥行きを半分にすることで、建物屋外に設置されている給湯器やガスメーターとの隙間を確保する様にしました。それ以外の高さや屋根、棚などは今の薪棚のデザインを踏襲しました。


②材料購入

図面を描くと必要な材料がわかるので材料を購入します。


前回薪棚製作2017年から5年経った現在の材料費の高騰には驚きで、例えば90x90x4000の檜の角材の場合、¥2,980から¥4,480と1.5倍に値上がりしています。後編では使った費用を計算してみたいと思います。


2017年の購入した店舗では主要な木材である90x90x4000mmの檜の角材を取り扱いがなく、杉や米栂に比べ耐久性や反りなどが起きにくい檜に拘りたかったので、なんでも揃うジョイフル本田で購入しました。


失敗したのは、購入した9本の4mの角材を車の屋根に積みましたが、重さのため道路の段差を通過する度に、車の屋根の鉄板が凹む音と同時に木材が揺れて、とてもスピードを出せません。30km/hくらいのノロノロ運転で自宅までの輸送にチャレンジしましたが、積み荷を道路に落下させてしまって事故を起こしては元も子もありません。


予定変更して、一旦帰路の途中にあるLOGWAYに寄らせてもらって、カットしてから輸送することにしました。

4m角材を積載した危険な状態

コーチャーをやっているLOGWAYなので、急な訪問にも拘らず快諾してもらい感謝です。4mのまま使いたい4本だけは車の屋根に積載したままにし自宅へ輸送し、加工用の工具を持参して再びLOGWAYへ向かい、急いでカットの作業をさせてもらいました。


カット作業は夕方までかかりましたが、なんとかやりきって全ての材料を自宅に運ぶことができました。


③カット、塗装

主要な材料である角材のカットは、結果的に材料購入後の輸送時に行うことになったので、この工程では塗装となります。


塗料はデッキやベランダと同じBESSオリジナルの塗料を使い2度塗りしています。

塗装前

2度塗り塗装後


④基礎作り

土台となる2本の角材には高さ15cmの束石を使う予定としてましたが、問題が発生。

振り返れば設計の段階でしっかり現地確認できていなかったのが原因ですが、設置予定の地面が実際には勾配があり15cmの束石では高さが足りないことが発覚。


対策を考えた結果、手作りで束石の高さアップすることにしました。


出来上がりの束石はこんな感じ。

高さ拡大した束石


これを作るためには束石のサイズに合わせた木枠を作成し、モルタル流し込み作成しました。この作業は予定外で完成までの道のりが長くなってしまい、現地での念入りな調査が甘かったと反省。

木枠に流し込んだモルタルが固まった直後


最大140mm高さ拡大した束石を全部で8個用意した後は、束石を置いて水平となる様に並べてみましたが、砂利の上では高さが不安定なため何回チャレンジしても水平がうまく取れず挫折。


そのため、束石を置く場所をモルタルで固める方法に作戦変更。


束石用基礎の作成

流し込んだばかりのモルタルに重量ある束石を置いてしまうとモルタルが流れ広がってしまうので、モルタルが固まり始めるまで数時間待ってから束石を乗せます。


束石を乗せる際には、束石の上に設置する土台の角材が水平となる様に、モルタルを増やしたり減らしたりする度に、角材を乗せて水平機を使って確認しながらの作業となるため、時間と労力がかかる大変な作業でした。

水平調整しながらの束石設置

そんな苦労を経て基礎と土台がやっと完成しました。

完成した基礎と土台

後編へ続く・・・


コメント

このブログの人気の投稿

エアコン室外機塗装

薪棚製作①

ココスヤシの剪定